ご安全に!まんぬです👷♂️⚡
今回は保全若手スタッフに向けた教育のお話です。
保全に限らず、若手の教育って大変ですよね。
最近聞いた話だと、入社してから優秀になるかどうかは最初の上司次第なんだとか・・・

こんなのに当たったら即転職です。
さて、とはいっても結局は本人の上昇志向にたどり着くとは思いますが、やはり教育の仕方は重要です。
ここでは保全の若手スタッフにフォーカスします。
最近ではJTCだと全体研修があるところも多いと思いますが、どうしても一般的な話になりがちです。
一方で配属先の教育が始まったら、いきなり技術的な内容の連続。
回路図の読み方、工具や測定器の使い方、PLCのラダー。
間違ってはいません。
ただ、現場で詰まるのってなにも技術だけじゃないんです。
「誰に何を聞けばいいか分からない」
「自分で抱えて3時間溶かす」
「報告のタイミングが分からなくて怒られる」
こいつらも一緒に教えてあげなければいけません。、
技術は後からでも追いつきます。
でも動き方が身についてない状態で技術を教えても、現場では活かせません。
2つのタイプ:自己解決から入る人と、巻き込むことから入る人
ワイが後輩を見てきた中で、若手は大きく2タイプに分かれます。
タイプA:技術から入る人。 自分で調べて、自分で手を動かして、自分で解決しようとするタイプです。
強みは、技術力がつくのが速いこと。 自走できるので、教える側も正直ラクです。
弱みは、抱え込んで止まること。 ワイのチームにいた若手がまさにこれでした。
インバータの異常で呼ばれたのに、自分でパラメータ調べて、配線追って、2時間。
気づいたときにはラインが止まってて、上司の顔が般若😇 「報告は?」って聞いたら「もう少しで原因分かりそうだったので……」って。
いや、ラインも止まってるんよwww
若手にしては技術力はある。でも「自分が調べてる間、周囲がどうなってるか」が見えてない。 これがこのタイプの落とし穴です。
タイプB:巻き込むことから入る人。 先輩やメーカーに聞いて、段取りを組んで、人を動かして解決しようとするタイプです。
強みは、仕事の回し方を覚えるのが速いこと。 情報共有もうまいし、周囲の状況把握がスムーズです。
弱みは、自分の手が育たないことに陥りがち。
「先輩に聞けば分かる」「メーカーに投げれば直る」で5年経つと、自力で何も切り分けられない人が完成します。 おめでとうございます(?)🎉
実際にいました。段取りと報告は完璧なのに、回路が読めるかすらが怪しい2年目の子。
リレーの接点が壊れてるだけなのに切り分けができなくて、メーカーを呼ぼうとしてた。 メーカー「リレー交換してください」で終わった話です😨本人はリレーの接点の読み方があってるか自信がなかったとか謎なことを言ってました。
話を戻しますが、成長のタイプはどっちが正解とかじゃないんです。
大事なのは、その若手がどっちのタイプかを見極めて、足りない方を意識的に補わせること。
タイプAには「頼み方・報告の仕方」を先に入れる。
タイプBには「自分で手を動かす経験」を先に入れる。
これだけで、若手の伸び方がまるで変わります。
「動き方」で教えるべき3つ
技術の前に、今からお話する動き方の基本3つが回っていれば若手は現場で詰まりません。
逆に言えば、この3つが回ってない若手は技術があっても現場で止まります。
①故障が起きたときの初動
・誰に報告するか。上司?オペレータ?製造?
・何を確認するか。現象・条件・時系列を揃える。
・どこまで自分でやって、どこから人を呼ぶか。
この判断基準がないまま現場に出ると、故障のたびにフリーズします。
ちょwww若手が盤の前で固まってるんだがwwwwww ……笑い事じゃないですね、ワイも昔そうだったので😨
初動が決まっている若手は、技術的に分からなくても「報告→確認→応援要請」の流れで動けます。
止まる時間が短いから、ラインへの影響も小さい。 教える側もフォローに入りやすい。
②頼み方
メーカーへの問い合わせで何を伝えれば動いてもらえるか。 型番、現象、エラーコード、試したこと。
これが揃ってないと「もう少し情報ください」で1往復ロスします。
金曜16:30にその1往復が発生すると、回答は月曜です。
後日対応でOKもらったとしても、週末ずっとモヤモヤ確定!!!!場合によっては徹夜です。
先輩への聞き方も同じです。
「分かりません」で来られると「何が?」から始まるので時間が溶けます。
「ここまで見て、ここで詰まってます」なら5秒で回答できるんです。
他部署への依頼の出し方。
「お願いします」だけで投げると、優先順位も期限も伝わらない。
「いつまでに」「何を」「なぜ」が揃ってないと、相手も動けません。
依頼が下手な若手の仕事は、だいたい工程の途中で止まってます🙃
③記録の残し方
後で誰かが読んで分かる形で書くこと。
「直った」だけの記録、マジで後から見ると何も分からないです。 何をして直ったのか。原因は何だったのか。交換した部品は何か。
これが故障記録の基礎になります。 記録が残せない若手に、いくら技術を教えても再現性がない。 3ヶ月後に同じ故障が来たとき「前もこれ直したんだけど……何したっけ?」になります。 それもう教育の意味ないじゃんwww
この3つが回ってから、回路の読み方や測定の仕方を教えても遅くないです。 むしろ、動き方が身についてからの方が技術の吸収も速い。
そしてこの3つが回っている若手は、チーム全体の停止時間を減らします。 若手が一人で抱えて2時間止まるのと、10分で報告して先輩と一緒に30分で直すのとでは、ラインの損失額がまるで違う。 教育の話を「金額」で語れるようになると、上に予算や人員の話を通すときの説得力も変わります。
教える側が見落としがちなこと
「自分がどう育ったか」を基準にすると、自分と違うタイプの若手を潰します。 これ、教える側が一番気づきにくいところです。
技術タイプの先輩は「まず自分でやれ」と言いがちです。 タイプBの若手がこれを食らうと、聞きに行くこと自体が悪いことだと思って萎縮します。 結果、聞けなくなって、でも自力では解決できなくて、黙ってフリーズ。 ……最悪のパターンです😇
お願いタイプの先輩は「まず聞け」と言いがちです。
タイプAの若手がこれを食らうと、自分で考える時間を奪われて窮屈になります。
「いちいち聞かなくてもできるのに……」というストレスが積もって、最終的に報連相ごと止めます。 それはダメです🙅🏻
教え方は、若手のタイプに合わせること。
自分のコピーを作ろうとしないこと。 「ワイはこうやって育った」は参考にはなっても、正解ではないです。
「何を教えるか」の全体像はNo.14のスキルツリーの話で整理しています。 今回のNo.22は「最初の一歩をどう踏ませるか」の話です。
仕組みが分かった上で、目の前の若手に合わせて最初の一手を変える。 それが教育の個別対応です。
若手が育てば、属人化も少しずつ崩れます。 「あの人がいないと回らない」は、教育が回ってない証拠でもある。
仕組みと個別対応、両方揃って初めて、チームとして回り始めます。
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属人化を放置するとチームに何が起きるか、実体験ベースでまとめた記事です。


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